テオブロマと本復旧
Posted by ルピナ中部工業.
2020年02月14日08:00
| 思いつくまま気の向くまま
工事2部 小林です。
といっても諸事情(※予算)により、今年の(自分の)分は、ちょびっと・・・
わりと箱買い、きらきら✨してます。缶の方、蓋の裏にイラストあって可愛いんですよ( ´艸`)
カカオの原産地は、メソアメリカです。
チョコレートは、そもそも、飲み物でした。長い間、冷たくして飲まれていたということです。
さて、今、チョコレートといえば、と聞かれれば、フランスやベルギーなどの欧州を連想する方が多いかと思います。
カカオがヨーロッパに渡ったのは、500年前とのこと。
1753年に、カカオの学名が「テオブロマ」と名付けられたようです。ギリシャ語で、神の食べ物の意。
ヨーロッパに渡るまで、なぜチョコレートが食べる物、ではなく、飲むものだったのか?
それは「チョコレートがぱりっと割れるには、カカオ豆の中のココアバターが固まる為であるが、
熱帯雨林地方では、気温が高い為に、ココアバターが融けてしまうため」だそうです。
パリッと割れる冷たいチョコレート、と、温かくして飲むココア、にたどり着くまでの分岐図が、下記とのことです。
うん、テストで虫喰い状態で出されて空欄を埋めろ、とか言われたら、絶対に答えられない奴だ・・・・
では、チョコレートに興味のある方は各自調べてみてください☆彡(安定の丸投げ)
と、いうわけでここまでが前振りです。せっかくのバレンタイン当日なので、無理やりこじつけてみました・・・・
この業界にも、気温に関係する工事というのがあります。ひらたく言うと、冬期には、極力さけた方がいい工事というのが。
掘り仕事と舗装工事です。
堀り仕事については、たとえば、氷点下の中で地面を掘り返して、埋め戻します。
その間、氷点下において大気に触れた部分は、凍みますよね。
さて、それを埋戻し、春になって暖かくなった時をご想像ください・・・。
そこが陥没する恐れがあります。なので、急を要さない仕事であれば春先まで待った方がいいよ、ということになります。
そして舗装工事です。
これはアスファルトの特性によります。
アスファルトは寒いと固まる性質があるので、寒すぎると、施工中に固まってしまう場合がある・・・・とググったら書いてありました。(正直)
さて、ここで本日のタイトルです。本復旧とはなんぞや、ということを、軽く軽く軽くご紹介しようかと思います。
なぜ、私が、本復旧というものをご紹介しようかな、と思ったというと、
皆様も、知らないうちにご覧になっている・・・・もっと刺激的に言うと、その足で踏みつけている物だからです(←言い方)
身近なものをテーマに☆彡シリーズです。(続くとは言っていない)
さて、その前に・・・
皆様ごご家庭の、お庭には、多くの場合、メーターBOXと公共桝、というものがあるかと思います。
家庭で使う、上水と下水の設備の、もっとも道路に近い箇所に地面に露出している設備ですが、
その道路側の根元がどうなっているかというと・・・・
\\\ じゃーん(^O^) ///
←給水 排水→
道路に埋設されている、上水本管、下水本管に、このようにして繋がっているわけです。
「取出し工事」というのは、本管に、このような分岐をつくり、宅内に、引き込むことをいうのです。
さて、ドラえもんの道具でもあればともかく、現代の技術では、管からこのように分岐を作るには、
地面を掘削して、管を露出させ、また管の経路についても、掘り返すしか方法がありませんよね。
これを 開削工法、と言います。
(※管だけなんらかの構造物の下を通したい、あるいは、既存の管を管内から更生したいという場合は別の方法もありますが、
今回の主題ではないので割愛します)
手順としては、舗装を剥ぎ取り→地面を掘削し→本管を穿孔し、管を繋げ→埋戻し→アスファルトを復旧します。
と、ものすごく大雑把に流れを説明するとこうなります。(大雑把すぎて、書き手が上から怒られそうなレベル)
さて・・・
一度掘り返した地面というのは、緩いものです。
もちろん、埋戻し、と一言にいっても、実際は、
管の下は、基礎としての砂を10㎝敷き、さらに管の上にも10㎝砂を敷き、下水道管上には、さらに20㎝砂を敷き、
それより上の部分の埋戻しには、基本的にはその場で掘り返した土を使わず、別途、サイズの揃った人工の砕石を用意しておき、
それで埋戻します。それもまた、20㎝ずつ埋戻し、今までの過程の層ごとに、転圧機と呼ばれる機械で、圧をかけて固めます。
その上で、もっとも上層の層において、アスファルトを敷くのです。
こんな状態の道路を見たことがあるかと思います。工事跡ですね。
さて、この状態の舗装のことを”仮復旧”と言います。
仮とは・・・・・・・・???
確かに、埋戻しの際に、しっかり万篇なく、圧をかけて固めています。
こんな風に。これを、転圧、といいます。
ただ、この状態はあくまで”仮”なのです。
本の前に必要な工程がもうひとつあります。
それが、自然転圧です。
つまり、この状態で、通常に使用される・・・・歩行者に踏まれ・・・車両に踏まれ・・・・
通常状態の負荷を、3ヶ月~6ヶ月かけた後に、
舗装を引っぺがして、一回り大きな範囲(+30㎝)で、アスファルト舗装をやり直すことを、
本復旧というのです。
ちなみに、本復旧には、地面を固める期間をおくだけでなく、もうひとつ目的があります。
舗装の切断ラインのコントロールです。
舗装というのは、切り口から痛むので、その切り口ラインに、車両のタイヤが乗ってほしくないのです・・・・
舗装の復旧に対する指示については、各市町村ごとに決まっており、
例えば、本復旧は道路の端から端までやりなさい、という指示がでるところもあれば、
松本市の場合、本復旧をした場合に、道路の反対側の端からの距離が、1.2mを切る場合は、
全面やり替えなさい、という指示がでます。
これは、1.2mの範囲の中に、舗装の切断ラインがあると、慢性的にそこに車輪が乗る可能性があるから駄目だよ、ということです。
皆様も、道路の様子を気にしてみてくださいね☆彡
※参考文献「カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン」(幸書房)
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