研修会の様子

6月1日と2日の、二日間にわたり、休業をいただきまして、ありがとうございました。

6月1日は、当社にとって新期のスタートになります。
そのいただいた時間の研修の様子を少しだけ紹介したいと思います。

研修の場所は、木曽郡王滝村。長野県の南西部に位置する村になります。
日々の業務において、ルピナと繋がる機会はなさそうな場所なのですが、
その縁は、弊社の市川会長が、成人式において、講演を頼まれたことから繋がりました。

研修会の様子

縁ができることは、偶然かもしれませんが、縁が続くことは、お互いに響くもの、感じるものがあり続けたのだと思います。
その後も、市川会長、そして柳沢社長が交流を続け、今回は、ルピナの社員全員が、
そこに直接足を運び、様々な体験、交流をすることを、今期のスタートとしたい、という社長の意思によって実現しました。

バスで向かい、まず迎えてもらったのが、王滝村の公民館です。

研修会の様子 

この場所をお借りして、会議と、そしてワークを行いました。
ワークとは?と思っていただいたところで、今回市川会長よりの縁のお裾分けの、もう一方の紹介になります。 

以前、当ブログでも一度ご登場いただいた、茂木久美子先生です。

この方は、知る人ぞ知る・・・あるいは、ビジネスの世界では知らぬ者のいないカリスマ販売員。
新幹線の車内販売員として、平均の数倍・・どころか、あのワゴンひとつで、コンビニの7-11の一日売上を超えてしまった伝説的実績を持つ方です。

1月16日のブロブで、「これからの社員研修に柳沢社長がソワソワ考えているようです」という言葉を覚えている
読者の方もいらっしゃるかもしれませんが、それが実現した形です。

さて、ここからは、茂木先生の講演と、そして公民館内の体育館をお借りしたワークの内容をご紹介・・・と行きたいのですが、
講演の内容と、ワークの内容は、先生の”飯の種” 
ここでおいそれと開示するわけにはいきません。

ただ、いくつかの”ヒント”を出すことは、お許しいただけるかと思います。

ヒント①ワークのお題目は「人と企業の KARAWARI研修」
ヒント②ワークの様子の写真で少しだけご紹介します。

研修会の様子研修会の様子  

研修会の様子研修会の様子 

ヒント③ わが社の市川会長が「俺が惚れるとしたらこうゆう女」と言わしめる方です。

そうはいってもヒントが少なすぎますよね。

茂木先生、複数のご著作をお持ちであり、また全国で講演会を行っております。

温かい山形弁で語られるご自分の失敗談、成長や気付きのきっかけ、変化の過程を惜しみなく交えながらの
講演と合わせて、ワークもとても印象深いものでした。

この研修を経てのルピナ社員の変化から感じ取ってくださいといいたいところでもあるのですが、
殻を割るのはなかなかの難事の為、今後の課題とさせていただいて、
興味のある方は、是非、直接茂木先生の言葉に触れてみることをお勧めします。


さて、場所は移り、宿に到着です。【旅館たかの湯】様


研修会の様子



そして翌日。

旅館を出発後、田の原高原でのトレッキングを行いました。
田の原は、御嶽山7合目(標高2180m)に位置する、登山道王滝口の起点となります。

2014年9月に、戦後最悪といわれる御嶽山の火山災害が起こり、
現在も、この登山口から、砂利道を歩いて600m先のところで、規制がかかっています。
その規制箇所手前から入っていく「御嶽神社遥拝所」(頂上まで行けなくても、ここでお祈りすると、頂上まで行ったのと同じことちなるそうです)に立ち寄り、それから、この砂利道の途中から、遊歩道に入りました。

木の板を渡した橋のようになっており、とても歩きやすいです。ただ、部分部分で痛んでいたので、若干注意が必要ですが。
展望所からの光景はまさしく絶景でした。

研修会の様子研修会の様子 

雲がでていて、山頂までみることができなかったのが、少し残念ではあったのですが。
 

研修会の様子 

途中、何度か地崩れの音が聞こえました。これは毎日聞こえるものではないという意味では、
たまたま我々は遭遇できた、とも言えますが、珍しい体験ができたと喜ぶには、4年前の災害が重く思い出されます。
有数の信仰の山とのことですが、威容とも荘厳とも言っていい自然とともに、まさに人々の畏れとともにある山なのだと思います。

王滝村は、滝を多く抱える村でもあります。
下る途中、滝も一か所見学しました。

新滝という、こちらも神聖な滝とのことです。(なので釣りは禁止とのこと)

研修会の様子 


研修会の様子研修会の様子滝行・・・からの小顔ポーズ



続いて向かったのは、松原スポーツ公園です。
村営の運動施設なのですが、ここも、王滝村の歴史と深く結びついている場所でした。

この公園には、献花台がおいてあり、それは先の御嶽山の噴火の慰霊のためのものです。
御嶽山を望む場所に置かれた献花台には、折り鶴が供えられ、多くの人にとってその場所が重要なものであることが一目で伺えます。

日本中、どんな町でも村でも、災害と無縁の歴史を持つところは、おそらくないと思いますが、
災害も歴史も、それがあった、それが起こった(起こってしまった) だけでは、それがどれほど大きなことでも、耐え難いことでも、
残らない、のかもしれません。いかに変わってしまっても、変われば、変わったものの中でそのまま続いていく。それを人がいかに忘れないか、伝えていくか。

この公園で後世のために、残そうとしているものは、ほかにもあり、それは森林鉄道でした。
森林鉄道というのは、木材を運搬するための鉄道です。かつては、川の流れを利用して木材を運んでいたとのことですが(川狩りというそうです) ダムの建設の結果、それが叶わなくなり、鉄道に切り替わったとのことです。
王滝村の森林鉄道は、人々の交通手段としても使われ、日本において、最後まで運行していた森林鉄道だったようですが、
昭和50年に運行を完了していたようです。
その失われた歴史の一幕を豊かに残そうという試みに、幸運にも立ち会うことができました。

当時の車両の整備と、鉄道の再現。この公園ではそれが行われています。

この日、たまたま、整備の方(なんと何十年も前から、ボランティアで当時の車両の整備を行い、今の時代において、それを動くことを可能にした技術者の方が、本当にたまたま作業にきていて、しかも実際に動いている車両に乗せていただくことができました。





研修会の様子研修会の様子 

研修会の様子研修会の様子 


研修会の様子 

保存と維持管理の為、まだまだ募金と、そしてなにより、若い技術者の協力が切実に必要とのことです。


興味のある方、いらっしゃらないでしょうか?


そして、最後の見学場所が自然湖になります。こちらも王滝村の災害の歴史と深く結びついた場所です。
これは、1984年の長野県西部地震の際、土砂で王滝川が堰き止められてできた湖とのことです。


研修会の様子 

なかなか見られない光景。実際、映画のロケ地に使われたこともあるそうです。
今日は休業中でしたが、カヌーが出ていることもあるようです。

では、写真としては最後の一枚。この景色とともに一つ歴史を教えていただきました。


研修会の様子 

これは諸説のひとつであるようなのですが、この写真の奥、一番狭まった場所、ここには昔滝があったということです。

落下距離としては、1mほどで、短い滝なのですが、ただ水量が多いため、とても大きな水音がしていたとのことです。
先ほどの森林鉄道の下りにあった、川狩り、ここの滝に落ちた材木が、再度川面にあがってくるまでに、一服できるほど、勢いのある滝だったとのこと。また、昔の立地です。今のような立派な道路が引かれてはいません。
そのため、水の落ちる轟音はしているけれど、その姿が見えない滝、それを王滝と呼んでいたとのこと。
湖に水没した、伝説の滝ということです。






では、思いのほか、長くなってしまいましたが、研修の一端をご紹介させていただきました。
長くなったといいつつ、端折ったものもたくさんあります。
特に、王滝村の大勢の方に本当にお世話になりました。再度お礼を申し上げます。


それでは、今期もよろしくお願いいたします。


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